僕はこの日記で「高橋愛には何も望まない」と時々書いたりしています。
求めない。望まない。
それがこの日記と僕自身の、高橋愛に対するスタンスです。




高橋愛に望むのはただひとつだけ。
幸せになって欲しい。
ただそれだけだと、書き続けてきたつもりです。それは、僕の本当の本心です。




でも、コンサートで高橋愛を見ている時だけは、もう一人の僕が現れて、
その僕は、そういう僕を裏切り続けます。






もっと腕を彼方へと伸ばして欲しい。
もっとスピードを上げて欲しい。
もっと声を響かせて欲しい。




もっと瞳を輝かせて欲しい。もっと僕の心を衝き上げて欲しい。もっと僕の心に高橋愛という存在を打ち付けて欲しい。




もっと。 もっと。 もっと。




もっと、ずっと、光り続けて欲しい。






求めない僕と、求める僕。求めたくないのに求めてしまう僕。
その存在だけで十分なのに、ステージへ更なる何かを要求してしまっている自分がいて、
コンサートが終わって会場を出るまでは、僕の中で2人が小競り合いをしています。
しばらくすると「求めない」いつもの自分に戻っていって、だからつまりは、
ステージの愛ちゃんは、そういう愛ちゃんなんだろうと思います。






愛ちゃん自身がその存在を打ちつけようとするから、だから愛ちゃんが、僕の中のもう一人の僕を引き摺り出しているんだろう、
高橋愛自身の衝き上げる気持ちに呼応するように、ファンである僕の心が、衝き上がる事を望むのだろう。
そんな風に思ったりするんです。




愛ちゃんとはおそらく間近で会う機会はないでしょう。握手会等はまた別として、その空間の隔たりは間違いなく埋まらない。
でもステージの高橋愛と客席にいる僕との間で呼応する何かが少しでもあるとするならば、
僕は機会の許す限りはその場に身を置いていきたい。今回のツアーで、そんな風に思ったりしました。




ツアーの最後は、武道館です。