僕がこの生ある限り追い続けるであろう、見果てぬ夢。
高橋愛
彼女の故郷、福井県に12月23日と24日の2日間、行ってきました。
最後の「紀行文」です。今回は2回に分けて書くことにしました。
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福井に行くにあたって、3つのテーマがありました。ひとつは、ピアノを弾くこと。ひとつは、「あの町」へ行くこと。もうひとつは、『愛している』と書くこと。
この3つを明日書いて、今日はそれ以外のアホネタと(笑)、23日の朝から時系列でこんな感じの一泊二日でした、みたいなのを書こうと思います。僕は真面目な事だけ、というのは書けません。土台がアホですから真顔が持つのは3分間までです(笑)。
□  紀行文
眠れない。
ちょうどいいや、と思ってピアノの練習を始めると眠くなる。
ちょうどいいや、と思って寝床に付くと目が冴えてくる。
この繰り返しで結局寝たのが4時30分。起きたのが5時。
精神が妙な昂ぶりを見せているのがものすごく分かりやすいねアンタ、と自分にツッコミを入れながら福井への身支度を始めました。
タクシーで最寄り駅まで。最寄り駅から大阪駅へと。そこからは特急サンダーバード。今回は行きも帰りも、大阪からの所要時間が恐らく一番短いこの特急を使いました。これから数年間は福井には行かない、だからなるべく長い時間、彼処(あそこ)の空気に触れていたいな、と思ったからです。
前の晩にほとんど寝ていなかったせいで、大阪までの電車でもサンダーバードでも爆睡。今回の福井紀行は、事前の計画通りにいかなかった事が幾つかあって、そのひとつが「サンダーバードの中で寝てしまった」こと。
この特急は福井に行くまでに『湖西線』というルートを通ります。この湖西線、僕が今までいろんな所をいろんな交通手段で旅行してきた中でも上位に入る景色の良さだと思ってるんですよね。右側に座って窓の外を眺めると、そこには凪の琵琶湖が見えています。その落ち着いた、寂とした佇まいは決して海の景色では見ることのできない、風情豊かな光景です。
電車の窓枠に右肘を付いて顎を支えて、一瞬にして通り過ぎる近くの風景と相対的にゆっくりと流れていく遠い琵琶湖の風景を見るのが、いつも好きでした。でも今回は、席に座って気がついたら福井、という熟睡モード。ちゃんと起きてれば見れたのに、というのがちょっと心残りでしたね。こういう「心残り」があと何回か出てきます。
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9時過ぎに福井駅に到着。
電車で福井に行ったらまずなにがどうあろうと最初にするのが「駅そばを食べる」。これをしないと福井人じゃない(お前福井人じゃないじゃん)。
正式には「今庄そば」。僕が始めて福井に行った時は駅が新しくなる前で(去年高架化に伴う大改装)、その頃の駅そばは若干屋台を思わせるひなびた雰囲気を醸し出していました。駅舎リニューアル後も場所を移して健在です。このそばが妙に美味しいんですよね。恐ろしく美味しいというわけでもないんですが、「あぁ、福井に帰って来たんだなあ」と(だからお前福井人じゃ)ホッとするような味なんです。 具体的には、どうだろ?関東のおそばとも関西のおそばとも違うような。特に麺はあの辺りじゃないとなかなか食べれないんじゃないかなと思います。福井に行った折には是非是非ご賞味下さい。
宿泊する福井ワシントンホテルに一旦荷物を預けて、散策開始。因みに『あの町』へはマジメな想いで、「洋菓子のなかむら」へはクリスマスイブのアホネタ探す意味も含めて(笑)、次の日に行こうと思っていたので23日はスルー。これが後々泣きを見るはめになります。そうそう、もう当たり前のように愛ちゃんのファン以外の方に何の説明もせずに「なかむら」とか書いてますけど、話し出すと長くなるので近くにいる愛ちゃんのファンの方に聞いてもらえれば滔々と語ってくれると思います(笑)。
10時まで街をブラブラして、10時になるとほぼ同時に、ロフトや紀伊國屋書店無印良品が入っているビルへ。ロフトで買いたい物があったのでそれを探して、購入。何を買ったのかは明日書きます。その後はロフトの他のフロアや紀伊国屋や無印や連絡通路を渡って福井西武やらをブラブラと。
いつもはほとんど全く用事もなく福井に行くので基本的にブラブラしておしまいです。でも今回は『ピアノを弾く』という明確な目的を持って行っています。本番、というか弾きたいと思っていた場所で弾くのは次の日、24日。その前日に全く鍵盤に触れないというのはかなり怖かったので、事前に駅前にピアノを置いてる貸スタジオをネットで見つけていました。ロフトのビルを離れてからそこに向かいました。
スタジオの前に到着。シャッターが閉まってる。サイトでは24時間営業と書いてあった筈なのに。シャッターの前にスタジオのパンフレットを置いた棚がある。一枚取ってみる。24時間営業と書いてある。シャッターが閉まってる。どないやねん。
「電話予約したら開けてくれるんかいな」と思って携帯で電話したら留守番サービスの応酬で、結局このスタジオはあきらめました。これが後々響いてきます。いや、スタジオのせいじゃなくて自分のせいなんですけど。
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<福井ひとくち情報>

福井駅前に東横インができるYO!
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11時を過ぎてお昼時。なに食べよっかな〜と街中を見て回ってたら、「あ!」と思うものを見つけたのでそのお店に入りました。何を思ったかというとそれは、
カニを喰らう。
福井といえば「越前ガニ」が有名ですよね。でも1ぱい1万円とか1万5千円とかされた日には、負け組ど真ん中の僕の収入ではおいそれと手が出ません。以前の紀行文かなんかでもこの手の話をした事があって、その時に福井の方からコメントを頂いていたんです。かなり昔の話でうろ覚えですが、
「越前ガニは高くて地元の人間でもそんなには食べない。地元の人間は『セイコガニ(ズワイガニのメス)』を食べる。セイコの身やミソをご飯の上にほぐしてかき混ぜて食べるとチョー美味しい。」
というような内容でした。いつか食べたいなあと思いつつなかなか機会がなくて、そしたら今回、駅前近くに「セイコガニのカニ丼」を食べさせてくれる店を見つけたんです。あ、こりゃちょうどいいや、と喜び勇んで入店。
カニ丼(1500円也)を注文して、ほどなく登場。

めっちゃくちゃ美味しそう〜〜〜〜〜。
お店の人に「醤油たらして身とミソと卵をかき混ぜて食べると美味しい」と言われたのでその通りにグルングルンかき混ぜて、おもむろに カバッと一口。
ンマイ!(・∀・)
カニってあんまり食べないんですよね。高いっていうのが一番の理由ですけど身を剥くのがメンドイっていうのもあって(笑)。こうやって全部ほぐしてくれてガッツリ頬張れるって経験は、なかったような気がします。なんというんでしょう、3つが1体となって作り出す芳醇な海の香りがネットリと口の中に広がって・・・なんかの漫画みたいになってくるなこれ。
とにかく本当に美味しくて、終始半笑いで食べてました。マジで半笑いで食べてたので端から見ると相当気持ち悪かったと思います。でも自然と笑みがこぼれてきちゃうんですよ。そんくらい美味しかったです。1500円でちょっと高かったけど、思いっ切り満足しました。
お昼ご飯を終えて、また街中へと。この頃には通りを歩く人も増えてきました。カップルが多かったかな。次の日がクリスマスイブという事もあってかそれともそれをヒガんでるからそう見えるのか(多分そっちだな)ネタんでるからか(ネタんでるとか言うなよ)。まあ、冴えない大阪のブッチャイクなオッチャンがコート着て背筋曲げてトボトボ歩いてる姿はそうみっともよろしいものでもございませんで、ああ、もういいや、スタジオ探そう。・゚・(ノД`)・゚・。
そう、24時間営業のスタジオはシャッターが閉まってましたけど、他の場所のアタリは付けていて、食事の後はそちらに向かいました。何回も福井の街中を歩いているので、あのあたりに楽器店があったな、というのをなんとなく覚えていたんです。ひょっとかすると貸スタジオあるんじゃないかな、と思って。路面電車が走っている通りにその楽器店はあります。蛇足ですがこの福井市内を通る路面電車には1回も乗ったことがなくて、今回も乗らずじまいに終わってしまいました。これも「心残り」のひとつです。
楽器店着いて入ってみると、ビンゴ! 貸スタジオ発見。ただ店員さんに聞いてみるとピアノはなくてシンセサイザーだけだそう。でもとにかく鍵盤を弾ければよかったので、16時から18時の間で予約しました(その時は使用中だった)。
また街中をあちこちブラブラしてから(しかしブラブラするの好きだな・・・)スタジオへと。シンセサイザーとアンプのセッティングをしてから練習開始。学生時代にバンドの真似事をしていた当時を思い出しながらセッティングしてました。因みにギター弾いてました。なにげにギブソンのSG持ってました。目の覚めるような下手っぷりでした。
練習が終わって外に出るともう辺りは暗くなっていました。ここからホテルへチェックイン。レイトチェックアウトを選択していたので17時からチェックイン。翌朝は、というか昼まで(12時まで)部屋で過ごせます。ただ次の日はピアノを弾く場所を朝から予約しています。ですから12時までの必要はなかったんですが、起きてからバタバタしたくなかったのでこのコースを選びました。そしてこれも、後々いろいろ響いてきます。
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<福井ひとくち情報>

福井駅に駅ビルっぽいのができるYO!
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夜はお酒を飲んでました。で、ここからが問題なんです。
僕、思い切りお酒に呑まれてしまったんですよね。
7時くらいから9時半くらいだったかな?まで駅前の居酒屋さんで飲んでました。ここで当初の予定としてはさっき書いた「24時間営業のスタジオ」に入って練習するつもりでいたんです。0時くらいまでそこにいて、それからホテルに帰ろうと考えてたんです、当初は。
でもそのスタジオが開いてなくて、夜にすることがポッカリなくなってしまいました。いや、ホテルに帰って譜読みするとかいくらでもやりようはあったと思うし、そのあたり自分でもまだまだ甘いよなあ、と反省する部分でもあるんですけども、あと、最後の福井という事もあってちょっとテンションがおかしくなってたのかもしれません。とにかく、ここからハシゴを始めて相当呑んでしまいました。これが「後々響くこと」です。
僕は自他共に認めるお酒好きで、普段なら相当飲んでもそうそうツブれません。でも実はここ数ヶ月、健康上の理由からお酒を「断酒」に近い形でやめていました。今も家では全く飲んでいません。その状態から一気に飲んでしまったので、完全にツブれてしまいました。多分2時か3時くらいまで飲んでからホテルへ戻って、バタンキュー。で、翌朝からが大変だったんです。
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次の日の朝。
とにかく体が動かない。自分で「ワシャ何しにココ来とんねん」と腹も立ちましたが、酒に関して自分で自分にムカつく事は昔から山ほどあるので半ば諦めつつ、この状態ではなるべくピアノを弾きたくないなと思ったので、その日弾く予定だった場所に電話をしました。
予約を取っていたのは9時から12時まで。これを、延長料金を払って9時から17時までにしてもらいました。そしてレイトチェックアウトだったので12時ギリギリまでホテルの部屋で体調を整えて、昼からピアノを弾きました。このため、ピアノを弾いた後に予定していた事が全て後手後手に回ってしまって、「洋菓子のなかむら」へは行く時間がなくなり、『あの街』の滞在時間は2時間弱、という、なんともらしいと言えばらしいけど普通にアホみたいな事になってしまいました。
まあ、多分これもいい思い出になる・・・日が来ると思います(笑)。印象的な1日ではありましたね。夕方からは時間に追われて、もうバッタバタしてました。ピアノについて、そして『あの街』については明日、愛ちゃんに対する想いと共に書きたいと思います。なかむらへは、また数年後に行きます。
『あの街』から福井駅に帰って来たのが19時前。ちょっと駅前でいろいろしてから19時半くらいの大阪行きサンダーバードに乗り込みました。車内ではまた瞬時に熟睡状態。気がついたら淀川の橋の上を渡っていました。ただこの時の熟睡はその日慌ただしかった疲れと共に、「この日に行く」と決めてからの1ヶ月強の間、とにかくピアノの事で精神的にせっつかれていた状態から解放された安堵感から来るものも大きかったと思います。今は、練習時間は以前と別に変わらないんですが、結構ゆっくりした気持ちで弾けてます。
こんな感じの、福井での一泊二日でした。
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最後に福井での戦利品を(笑)。

お茶碗。いや、最近使ってたの割れたんで(地元で買えよ・・・)。
実はこれ普通のお茶碗じゃないんです。いや踊り出すとか歌い出すとかそういう意味じゃなくて、『越前焼』なんです。福井の名産品ですね。愛ちゃんと関係あるのかというと、おそらくほとんど関係ないと思うんですけども(笑)、福井に行くようになってから福井の文化自体が結構好きになって、例えば家で食べるお米は福井のお米だけですし、料理の時に使う包丁は『越前打ち』です。眼鏡も、激安のスリープライス製品が海外から入ってくる中、頑なに福井製を使ってます。

五月が瀬。これはもうデフォルトで買いますね。大阪でも売ってるので都心に出たら必ずといっていいほど買います。普通に美味しいですよ。僕はスナック等のお菓子類はあまり口にしないんですが、これは美味しいです。ピーナッツが入ってるクッキーと思ってもらえればいいんじゃないかと思います。

水ようかん。福井では、水ようかんは冬に食べるものだそうです。甘さ控えめで、これもやっぱり美味しいですね。以前に『久保田の水ようかん』を買っていて、今回は『江川の水ようかん』。

デューダ福井版』(それ買って一体・・・・・)
久しぶりにこういうの見たけど、本当に派遣とか請負が多いですねえ。ビックリした。
というか、そろそろ年齢制限に(号泣)。

『住mart fukui』(それ・・・・・)
言っときますけどこれ見てる時の僕の目は普通に真剣に物件探しです(爆)。
大阪に比べると段違いに安い。今住んでるとこの家賃で、福井では倍の広さのとこに住めますね。
ただ特集が新婚さん向け物件なのが相当涙を誘う、いや自分が自分で。

『北陸政界』(それ買ってどうすんだ!!!)
・・・これはかなり読みどころが難しい・・・・・。