福岡のコンサートで高橋愛を見た感想を書きます。




最近ちょっとだけアンテナに登録して下さっている方が増えてたり、ちょっぴりアクセス数も増えたりしてるので、減ったりも
してますが、以前からここを見てない方もいらっしゃると思うので定期的に言い訳を書きますが僕は「コンサレポ」は
書きません。じゃなくて書けません。全体的に物事を捉える目に著しく欠けているのでモーニング娘。のそれぞれのメンバー
がどんなパフォーマンスをしているか、どう動いているか、そういういわゆる「レポート」は書けないんです。




僕が書けるのは高橋愛のステージングだけ。それも全曲ではなくて「書きたい」という衝動を受けた数曲だけです。
そこからコンサート全体の高橋愛について書く時もありますが、基本的に、数曲に対する言及だけです。
その曲を、愛ちゃんはどう歌っているのかな、とか、どんな気持ちで歌っているんだろう、とか、その曲を聞いている時の
僕自身の感激だとか、僕の書けるのはそういう極私的な「感想」だけです。だから僕は「レポ」を書きます、とは言わずに
「感想」を書きます、と最初に但し書きをしてからコンサートの内容に入るようにしています。




福岡のコンサートで書くのはたったの一曲。正確に言うと、一曲と一部分です。






□ 『春の歌』



今回のコンサートツアー、僕が始めて参加したのは福井の昼公演でした。セットリストが進んで行ってこの曲が始まって、
サビの部分になった時に、
情景で例えるなら、春の、花が一面に咲いている草原に、瞬間、清冽な小さな川が流れ出すようなイメージを受けて、
面食らってステージを確認したら、愛ちゃんがバックコーラスを歌っていました。




『春の歌』は高橋愛のファンである僕にとって最も注目すべき曲の一つでした。透明感のあるバックコーラス、そして
バックコーラス中も途絶える事のない、緩やかで揺らめくような微笑。その中に時折見せる熱い光。
ただメインパートと違う音階を歌っているだけではなくて、そこに「煌き」をちりばめようとする高橋愛の姿を
垣間見ることができるような気がして、この曲の間僕は、ただステージの左上に在る女性に釘付けになっていました。
目を放せなかった。




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僕は福岡に行く前の更新で「八王子で見えなかったものを見てきます」と書きました。その時は結膜炎だったので見えなかった
分も見てきます、という意味ではもちろんあったんですが、もう一度福岡で聞きたいな、って思っていた曲があったんです。
それがこの『春の歌』でした。




八王子から、この曲のバックコーラスは全て愛ちゃんが受け持つようになっていました。すごく上手だった。
あの状況下で、あの期間であの体制の変更にも関わらずそれを柔軟にこなしていく愛ちゃんは本当に凄いと思いました。
ただ、その時のバックコーラスに「透明感」や「煌き」が若干失われていたかな、とも感じていました。「調整役」として
かなり難しい面があったんだろうな、という印象を受けたんです。




もう一度書きますが、八王子の愛ちゃんは素晴らしい仕事をこなしていました。あの高橋愛を見ることができたのは僕の
かけがえのない財産の一つです。
もう一度クドく書きますが本当に凄かった。




僕が福岡で見たかったのは、調整役としての技量と自身の表現を己の中で咀嚼して更に「透明感」や「煌き」を増した
『春の歌』でした。




□  □  □




そして、やっぱり僕はステージの左上に在る人に釘付けになっていました。
全て愛ちゃんが受け持つことになったバックコーラス。
つまりそれは、曲の間ずっと、その清冽な川の流れを感じることができる、ということ。
愛ちゃんは、また新たな愛ちゃんを、僕に見せてくれた。そう思っています。
その川の流れは、いままで一番、よどみなく清らかだった、そう僕には思えました。







□  □  □




これで一曲の感想は終わりです。でも今日は番外編というか、ホールでのツアーはラストだった、というのもありますし、
個人的に妙にツボにはまって好きだった部分を書いて終わりにしたいと思います。この部分です。






□  フラッグ



『Go Girl〜 恋のヴィクトリー』で、曲の後半部分からメンバーが旗を持って、それを使って踊りをこなしていくんですが、
なんだか、愛ちゃんの振る旗、いっつも軸に絡まってる気がして。
やっぱり旗ははためかせないといけないと思うんだけど、愛ちゃんだけ棒を振ってるだけ、みたいな時もあったりとか。
すごくキレイに回してるし振ってるし、そこはやっぱりさすがだなあと思うんだけど、旗が軸にグルグル巻きになっていたり。




でも、そんな愛ちゃんが、やっぱりたまらなく愛しいんです。
はい、オシマイ。