『「19」ベストショット大賞』のルールが一部変更されました。僕は数日前に投票を済ませていますが僕の投票方法だとそのルールに抵触してしまうので(というかもともと自分が悪いんですが)、あらためて再エントリー、という形を取らせて頂きます。
本サイト[http://www10.ocn.ne.jp/~ponite/kuzuryuu.html
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新しいルールでは「ちゃんと写真を3つ選ぶ」となっていて、僕は1枚しか選んでませんでした。というか、やっぱりもともと自分がいけないのか(笑)。やっぱりちゃんと選んでおくべきでした。
数日前に追記という形でめちゃくちゃぼやけた画像だけ載せて順位付けをしました。今日はあらためてちゃんとスキャンした画像を使って、選んだ写真と、その理由について書こうと思います。
写真集自体の感想については[id:tombouze:20060128]←こちらに書いてあります。選んだ写真は、基本的にこの感想に基づいて選んでいます。今日はこの感想について、選んだ写真を絡めて一部補足説明をします。
1位は既に選んでいるので[id:tombouze:20060129]特に言及はしませんが、2位との繋がりがあるので画像だけUPします。

これが、1位に選んだ写真です。
そして、2位がこの写真です。

1位の写真の2ページ先にある写真です。で、その部分のページをペラペラやってもらったらわかるんですが、1位の見開きと2位の見開きでは色の明るさやポージングが対照的と言ってもいい程全く違います。僕は1位の見開きに『透明感』みたいなものを感じ、2位の見開きに『女性としてのリアリズム』を感じます。僕の、愛ちゃんのファンとしてのあり方が基本的に1位の見開きに近いので図抜けて好きになっていますが、正直、2位も物凄く好きなんです。でもこれを「1番好き」と言ってしまうと僕の中で何かが変わってしまうのが、多分怖くて、だから2位という順位をつけているんだと思います。
正直、吸い込まれそうになる、まっすぐな表情です。
で、ここで、以前の感想についての補足説明をさせて頂きます。でないと、3位の理由が書きにくいんです。
僕の1位と2位の色彩に対する『感じ方』、「それ、自分は違う」という方もいらっしゃるかと思います。僕は1月28日の感想で、
例えば暗い写真だとリアリティが増すし、光をとばした写真だと、なんだろな、「ちょっと遠い存在」みたいな印象が出てくるんじゃないでしょうか。
と書きました。「その感じ方は違う」という方がいらっしゃるのは当然かと思います。これは、違って当然の部分です。これは僕の『感じ方』であって、この写真集に対する『解釈』ではないんです。
僕は続けて、こう書いてます。
これは僕だけの感じ方かもしれませんが、まあこのタコ坊主のことは彼方へと置いといても、暗い写真と明るい写真で「感じ方」が違うのは間違いないんじゃないかと思います。カメラマンの方は「男の子目線で写しとっている」わけで、その「男の子」が愛ちゃんを見てる時の気持ちの揺れ動きを、『光の変化』が表しているんじゃないかな、と。
これが、僕の『解釈』の部分です。
暗い写真に対する感じ方、また、明るい写真に対する感じ方は、それこそ人それぞれです。その人の人生が明暗のどちらに親しんできたかでまず違うし、暗い雰囲気の写真にポジティブを感じ、明るい写真にネガティブを感じる人もいるでしょう。もちろんその逆もあります。更に、その人の現時点での精神状態や、高橋愛に対する気持ちの方向の違い、その他もろもろいろんな理由があると思いますがとにかく、いちがいに暗い写真はこっち、明るい写真はこっち、とは言えないと思います。
もしこの写真集がどこかの写真展示会のポートフォリオとかだったら「暗い写真(明るい写真)はこういう意図で撮った」という場合もあるかもしれませんが、モーニング娘。の一員である愛ちゃんの、ファン一般が広く見る写真集で、撮影者側がそこまで解釈を限定するとは思えません。
テーマには、『男の子目線で写し取る』とあります。写し取られたものを見るのは、僕らです。
つまり言い変えれば『僕ら目線で写し取る』ということではないでしょうか。要するにこの写真集は「ロール・プレイをしてください」という写真集だと、僕は解釈しているんです。僕が感想で「カメラの前に僕がいるというのを想像しやすい」という主旨の事を書いてるのは僕が妄想好きで残像好きだからではありません。この写真集を自分なりに解釈して「なら入り込んだほうが楽しめる」と思ったのでそうしているのです。
「カメラのところにはあなたがいますよ。心の揺れ動きはこちらが(光の差異などで)材料として提供しますよ。その差異をどう感じるかはあなた次第。じゃ、あとは写真集を楽しんでください。」
これが写真集『19』の主旨だと僕は解釈しています。そして、この解釈を素に選んでいるのが3位です。

この写真、愛ちゃんのクシャッとした笑顔や、白い水着、ちょっぴり無防備なポーズ、それだけでも十分過ぎるカットですが、その前に僕が目をひかれたのは、『髪の毛のブレ具合』です。僕はここに『男の子』の『衝動』が見えるような気がしたんです。
心を引かれている女の子が水着で、そして思い切り躍動した笑顔を見せているときに心に『衝』の字が浮かばない男の子もそうはいないでしょう。僕はこの写真のブレ具合に、『男の子』の心の揺れ具合を見るような気がしました。そして『男の子』を『自分』と重ね合わせて見た時に、その笑顔がよりいっそう輝きを増すのを感じたんです。それが、この写真を3位にした理由です。
□  □  □ この写真集については結構理詰めで書いてるっぽいです、僕。その点では結構珍しい気持ちにさせてくれる写真集だな、と思います。でも上のような解釈で1位から3位を見ていると、本当に愛ちゃんの表情が浮き上がってくるようで、前の感想にも書きましたが、ドキドキしたり、たまらない気持ちになったり、いたたまれない気もちにもなったり、いろんな感情が自分の中で湧き出てくるのを感じます。この写真集、僕は相当好きです。かなりハマってます。