僕はこれからの長い年月の中で、
貴女の存在を少しずつ忘れていきいつしか、
そのほとんどを記憶の海に溶かしてしまうかもしれません。
でも波間を歩いている時にふと寄せる波の冷たさが素足に触れるように、
僕の人生のふとした瞬間に貴女の温かさが呼び起こされていくと思います。
それは穏やかな笑顔だったり優しい声だったり大きな瞳だったり。
その度に僕は海の彼方へ思いを馳せるように経てきた年月を見つめ、
波の大小波音の強弱全てをかけがえのないものとして受け入れていく。
今までがそうだったように。
貴女は僕にとって人生を確認させてくれる「波」です。
素足に当たり砕けた波のしずくはまるで、
貴女が見せてくれた『涙が止まらない放課後』の世界のように、
純粋な白とピンクのマーブル。
永遠に。
ポンちゃん
□   はてなかしまし物語::紺野あさ美さんモーニング娘。卒業  □
こんこんは、号泣した。
自分が春の大阪以来、見てきたコンサートの回数はたかだか知れている。でも、大阪での最初の発表の時も、さいたまスーパーアリーナモーニング娘。のコンサートとしては最後のステージでも、彼女は泣かなかった。
そのこんこんが、代々木のラスト、号泣した。しゃくり上げるように打ち震えている。手紙を読もうとしても、なかなか読むことができない。読んでる途中にも時々止まって、手を口元に当てて必死にこらえようとしている。
でも、手紙を読んでいるときは号泣を感じさせないくらいしっかりした声を出していた。泣き崩れたりもしたけど、また話し出すと、その声はほとんど震える事がない。
でもそれは彼女が手紙の内容をキチンと伝えようと歯を食いしばって、体の芯に渾身の力を込めて話しているからだと感じた。息を吐き出すようなしゃべり方が印象に残っている。
凄まじいまでの意志の強さだ。
もはや彼女の将来に、なんの心配も憂慮もない。
彼女はきっと、夢を叶える。
我々は、彼女の夢を見る事ができる。
幸せになるために別の道を選んだのだ。
彼女はその類い希な意志の強さできっと、夢を叶える。
我々は、彼女の夢を見る事ができる。
彼女は、きっと、幸せになる。
紺野あさ美さん、ご卒業おめでとうございます。
貴女の未来が雲ひとつない青空へ導かれている事を願って。