高橋愛の写真集全集を買いました。
高橋愛 写真集全集 ai [DVD・小冊子付]

高橋愛 写真集全集 ai [DVD・小冊子付]

『写真』という表現手段において、高橋愛の魅力を(「5」の場合は同時に5期の魅力を)最大限に引き出すべく企画、撮影され、本人と写真家の名の元に世に送り出された、5冊の写真集。
実際はもう一冊「アロハロ高橋愛」が出版されていますが、あの写真集は出版社が違いますので(角川書店)、そういえばもう一度アロハロ!というのもいいかもしれないなあ、というのは置いておいて、今回の全集は、ワニブックスより発売された「5」「高橋愛」「わたあめ」「愛ごころ」「19」からの未公開カット、それに加えて今年の8月末(ミュージカル「リボンの騎士」最終日直後)に撮影された撮り下ろしカットが約50ページにわたって収められています。
未公開カットは時系列に並べられていて、愛ちゃんが変化していく、綺麗になっていく様をゆっくりと楽しむ事ができるようになっています。そして、ただ単に「写真集からの未公開カット」ではなくて、写真集に全く収められていなかったシーンも見る事が出来ます。例えば、全集に収められている「19」の94ページには、ピンクのチューブトップと色落ちしたデニムという出で立ちの愛ちゃんが、鮮やかなオレンジのブランケットにくるまれている、というシチュエーションの4枚の組写真が載せられています。今年の1月に発売された「19」にはなかったカットです。
シークエンスとしては(確か神奈川の)洋館で撮影された写真のようで、その鮮やかな色彩がシークエンス全体に流れる淡い光に比べて突出した印象を与えるので採用されなかったのかな、なんて、素人考えで思ったりもしています。でも写真としては個人的にすごく好きな空気感なので、そういえば最近ハロショに行くと写真集からの生写真が発売されているし、このシーンからも出してくれたらなあ、と思いました。ちょっと話が脇道へ逸れてるっぽいかしら。とにかくそういった風に、愛ちゃんの新たな一面、新たな空気も見つける事の出来る全集になっていると思います。
次に、今年の8月に撮り下ろされた写真について。
ミュージカル終了からほとんど日を開けずに撮影されている事もあり、体が物凄く引き締まっています。水着の写真では、二の腕、そして背中が、とてもシャープで美しいラインを描いていて、ここでは「息を飲む」という率直な表現をさせて頂きたいと思います。ただただ、「綺麗だ」と思いました。
撮影された場所は、東京、神奈川、千葉。水着カットの時にバックに写っている砂浜は、九十九里浜かな?違うかな。九十九里だったら、僕が東京に住んでた頃よくバイクや車で行っていた、大好きな場所なのでちょっと嬉しいかも。
他には谷中周辺でも撮影されているみたいで、これまた僕が仕事の関係でよく行っていた場所なので、とても親近感が湧きました。
言うまでもなく、最新の撮り下ろしは、写真として高橋愛の最新の『美』です。すごく綺麗です。白地に青いボーダー柄のタンクトップを着たカットでは、その表情に胸の鼓動が波打ちました。ハート柄の水着を着たシーンでは、カメラマンの方へ、つまりこちらへ両手を差し出しているカットがあって、その撮影意図と愛ちゃんの表情に、抗う事などとても出来ず、自分の容姿については国会図書館の書庫の一番上の棚の高さくらい棚に上げて、素直にその世界に没頭していました。とにかく、全ページ、ドキドキするような美しさでした。
でも、全集を眺めていて、昔も今も、変わらない部分があるかな、とも感じました。

『まなざし』。
変わらない、というのは「変化していない」という意味ではなく、「続いている」という意味です。
「5」の時の、何もわからないままにも真っ直ぐにレンズを見据える『まなざし』。
そして、二十歳を目前に控えて、レンズに自身の表現を透過させようとする『まなざし』。
どちらもすごく真摯で、ひたむきで、そういうとこ、これからもずっと続いていくんじゃないかな。
そしてその『瞳』が僕の心を奪い続けていくんだろうな、と思いました。