好きになり始めた頃は、高橋愛に「色」がついていました。



水色。
通り雨が過ぎ去った後の空の色や、
誰もいない朝に見る、一点の濁りも無い海に、
高橋愛を重ね合わせることもありました。



緑色。
真夜中、肌寒い風に音を立てて揺れる街路樹に。


黒。
街路樹と僕をやさしく包み込む真夜中の闇に。





高橋愛を好きになるにつれて、その色が、光を放ち始めました。
水色も、緑も、黒も。
彼女の「色」だと思っていた色が、全て光の中に溶け込んでいきました。



そして、全ての色が光へと昇華された時、



その時、高橋愛は僕にとって「ひたすらに追い求める存在」になったのだと思います。



人は、「光」がなくては生きていけないから。

そして、高橋愛は僕にとってただひとつの「光」だから。