今日は「紀行文」を書こうと思います。
何の紀行文かというと、始めて「聖地」へ行った時の紀行文です。
時々かい摘んで書いた事はあると思いますが全部一気に紀行文として、
というのはなかったと思うので、重複も気にせず書いちゃいます。
今日は昔を懐かしみながら、僕自身楽しみながら書きたいと思います。
普段苦しんで書いてるわけじゃないですけども。





今でこそ、あそこへは地図を全く見ないで行けますが(それもどうかと思うけど)
始めて行った時はもう迷いまくりました。
なにせ福井に足を踏み入れるのが始めて。「すわ、東北か?」くらいに遠く感じていた場所でした。
高速を使って福井へ(今は一般道を使って経費節減)。
「ようこそ福井へ」みたいな標識を見た時は「おいおいこんな所まで来ちゃって・・・」みたいな、
ちょっと自分でビックリしたような感覚になりました。



確か福井北インターだったかな?を降りたのが朝の9時くらい。
まだ「ヨーロッパ軒」とかいう店も開いてないだろうなと思って、
東尋坊」へ向かいました。東尋坊までは、迷うことなく行けました。
道すがら、始めての「九頭竜川」。前日の大雨で増水していて、雄大な流れになっていました。



東尋坊を見た最初の感想は「なんか、崖だな・・・」。
でも見続けてるとやっぱり形がスゴイし、なにより海と風がすごく気持ちいいので
それだけでもあそこに行く価値があると思います。
まあ、ハロモニで愛ちゃんは「行ったことない」って言ってましたが。



そこから春江へ向かうんですが、ここから迷いだす。
「いやあ〜九頭竜川の流れは素晴らしいなあ〜ってなんで俺は川沿いをランデヴーしてんだ春江はもっと左だ!」
と言っている時には既に春江に入ってる、とかもうメチャクチャ。
もう一度そのルートを走れと言われても多分ムリだと思います。グルングルン回ってました。
グルングルン回ってるから、一度春江から出て、また春江に入る。
春江町」の標識を確認したのは、その時でした。
もう、 大 笑 い し ま し た 。嬉しくて。
ちなみに、この「春江の標識を見ると笑う」というのはクセになってるみたいで、
未だに見ると笑みがこぼれます(さすがに大笑いはしませんが)。



で、南北に延びる道路にぶつかるんですが、ここからが迷いの真骨頂。
要するに僕は、一本、道を間違えてるんです。
「ヨーロッパ軒」のある道がありますよね?
その道の、線路(えちぜん鉄道)を隔てた西側に、その道と平行に延びてる道路があるんです(芦原街道というみたいです)。
こっちをメインストリートと勘違いしてて、この道を中心に脇道へ入ったりして探してました。
こっちの道路沿いは民家と農家ばかり。道が違うんだから、店が見つからないのは当たり前。
「ヨーロッパ軒っていうのは『大人の隠れ家』みたいな店なのか?」とか勝手な事を思いながら、
何の気なしに踏切を渡り(今考えると、えちぜん鉄道の「西春江駅」)
何の気なしに三叉路を右へ折れる。



と、「んお?」いきなり校舎が現れました。
「え゛、これ、あれ、ひょっとして?うわあ!」



始めて見た「中学校」は、迷っている時に偶然発見したのです。
もうあの時はものすごく嬉しかった。迷宮の中で宝箱を見つけた感じ。



で、このまままっすぐ行けば「ヨーロッパ軒」の真ん前に出ます。
でも僕は中学校見たさに「Uターン」してしまったんです。
で、また迷宮入り。
また「芦原街道」を行ったり来たり。
ラチが開かないし、ガソリンも尽きて来たので、ガソリンスタンドで聞く事にしました。
JAの運営してるガソリンスタンド。
「あの、ちょっと伺いたいんですが、ヨーロッパ軒ってどう行けば・・・」
「ああ、ヨーロッパ軒は・・・」
ここでまたビックリ!!!
「愛ちゃんの男版だああああ!!!」
あの訛りを眼前で聞いた時の感動!!!! 
本当にあんな訛りで喋ってるんだあ・・・。
そしてもう一つ驚いたのが、とにかく親切。
ガソリンスタンドの店員さんみんな集まってきて、「あー行ったほうがいい、こー行ったほうがいい」
と教えてくれました(もちろんみんな、あの訛り)。
春江が好きになったのは、あの時点からですね。いい人多いなあって思って。
最後には、「試供品です」と、米を数百グラムくれました。さすがJA。



そして言われたとおりに行くと、さっきの踏切、さっきの三叉路。そっちかよ!
ここで三叉路を右に折れると、さっき言ったようにヨーロッパ軒の前に出ます。
店員さんも「右に行って」と教えてくれたと思います。
何故か僕は左へ。話聞いてないし。
そしてまだ迷いの旅は続きます。



縦貫道の交差点まで出て、「ああ、こっちがメインストリートかあ」と気づく。
でも「すぐある」と行ってたのに、ない!道間違えてるんだから当たり前。
縦貫道を、ちょっと南へ行ったりちょっと北へ行ったり。ウロウロ探す。
で、ちょっと北へ行ってる時に見つけたのが、「五月ヶ瀬 春江店」。
あ、ここで五月ヶ瀬買おう!春江に金を落とせる!んでヨーロッパ軒はどこなんだ・・・。



思い切って、ず〜っと南下することに。
「ええ〜店員さん、すぐあるって行ってたのにどこまで行くんだろうってあった〜!!!があ〜通り過ぎたあ〜!!」



あわててUターンして、やっとこさ「ヨーロッパ軒 春江分店」に到着しました。
中に入って、「ソースカツ丼」を注文して、食べて、出るまでの間、ニヤつきを抑えるのに必死。
んで、胸焼けがしてくる・・・じつはソースカツ丼を食べると、決まって胸焼けがします(あんまり肉が得意じゃない)。



あとは、さっきの五月ヶ瀬でお土産を買って、帰りは高速の表示が出てたので、迷わずに帰れました。






ってな感じでしたね。書いてて、あの頃の情景が蘇って来ました。
あの後、何回もあの場所に行って、もう地図ナシでも行けるようになってもやっぱり「春江町」の標識を見ると
微笑んじゃうし、中学校を見るとなんとも言えない気持ちになります。



あの後、僕の身の回りでもいろんな変化があって、得たものとか無くしたものとかいろいろあるけど、
あの頃と変わらず、じゃなくて、あの頃よりもっと高橋愛のファンになっているのが、
僕自身の最大の収穫なのかもしれません。