今週末ぐらいに「写真」と「一言」だけを載せるブログを始めます、と昨日書きました。
写真については撮ったり撮らなかったりになる、とも書きました。
その、撮ったり撮らなかったりする写真の中に、街中でのスナップショットを入れたいなと思ってます。
僕の住んでいる辺りは郊外なので、いわゆる「街中」は無いので週末に都心へ出た時なんかに撮れたら撮るつもりです。
撮るつもりです、といっても僕にとっては一大決心だったりします。一番苦手なジャンルだからです。



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学生時代、カメラに凄くのめり込んだ時期があって、毎日のようにカメラ屋さんに通ってはガラス越しに商品を眺めたり、
カメラ雑誌を毎月何冊も買い漁ったり、カメラ自体も何台も買い換えて、何十年も前のバルナックのライカを買ったりもして、
「やっぱり違うよなあ」とわかってもいないのにわかったような事をほざいたりしていました。




カメラ雑誌には当然いろんなジャンルの写真が載っているんですが、僕が一番好きだったジャンルがスナップショットでした。
街中での、日常の風景や人々の表情を浮かび上がらせて、一瞬を切り取った写真。
そこから、なんだか物語が流れ出てくるみたいで、一枚だけをずっと眺めていられました。
そういう写真を撮りたい、とも思っていました。
でも、実際に僕が撮るのは自然の風景ばかりでした。別に風景を嫌いで撮っていた訳ではなくて、すごく好きなんですが、
バルナックのライカなんてスナップにちょうどいいカメラなのに、それを持って山奥へ行って木とか花とか撮ってました。
というか、人が誰もいない場所でばかり撮ってました。
僕は、人が嫌いだったんです。




人が嫌いなのにスナップショットが好きなのが全く解せませんが、特にその心理を掘り下げていくつもりはなくて、
とにかく何回か新宿だの渋谷だのへ、スナップショットを撮りに出かけたんですが、もうダメ。
街中でカメラ構えてるから恥ずかしい、という気持ち以前に、腹が立ってくるんです。人がいる事に。
だから、景色の写真は数え切れないくらい撮ってますがスナップは10枚も撮ってないかも。
結構憧れだったんです。スナップ写真も、スナップを撮れる人も。



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高橋愛に魅かれて、日記を始めて、コンサートに行っていろんな人に会って、また日記を書いて、そしてもっと高橋愛に魅かれて、
を繰り返していく中で僕は今、自分自身がある程度外向きに変化しているような気がしているんです。
だから今なら、スナップを撮れるかも。撮っていても、イライラしたりしないかも。
もし撮れるなら、撮りたいんです。理由があります。




まず、苦手と思っていたジャンルに挑戦したい。
高橋愛が挑戦し続けているのなら、僕の心も同じベクトルを向いていたいんです。
そして、人々の動きや表情を見つめる行為は、ステージの高橋愛を見つめていく上で大きな糧となるんじゃないかな、って。
何か、今までよりももっと彼女を理解できる、少なくともその方向へ向かう事ができるんじゃないか、そんな気がするんです。




そして何より、彼女を見つめるようになって、自分が確かに変わった、変われた、という証しにしたい。
ほんの少しだけでも、彼女が僕に与えた影響が光に包まれている、という証しが欲しい。




だから、撮ったり撮らなかったりの写真の中に、ほんの少しだけスナップショットを入れようかと思っています。
その写真は、僕から高橋愛への、ちょっとだけ恥ずかしいけれども、オマージュです。