安倍なつみさんのコンサートに行って来ました。会場は大阪国際会議場。昼公演に入りました。
とても充実した気分になれたコンサートでした。感想っぽい事をちょこっと書いてみようと思います。
僕は安倍さんのソロライブは始めてですしセットリストも分からない状態でしたので調子外れな事を書くかもしれませんが、
どうかご容赦下さい。
1、2曲ネタバレをするので、隠します。







安倍さんはMCの時によく「ヘヘヘヘヘ」って、とても可愛らしく笑っていました。本当に可愛い笑い方で、
ああ、こんな笑い方するんだなあ、と改めて感じました。そのあたりは、おそらく素の安倍さんなんだろうと思います。
そして、その「可愛い」という感覚はセットリストの曲を通しても受けました。
「可愛い」と言うと端的に過ぎるきらいがありそうですが、つまり「安倍なつみ」というキャラクターを全ての曲で感じた、
という意味です。抑制の効いた愛らしさ、と言うべきかな。




それを1番感じた曲が『さくら満開』でした。
安倍さんはどちらかというとヴィヴラートを多用する歌い手さん、という印象をライブで受けましたが、
この曲ではそのヴィヴラートをほとんど使っていませんでした。次の『22歳の私』では艶のあるヴィヴラートを随所で聞けたので、
おそらく意図的に控えてるんだと思います。
ヴィヴラートを使わず、その代わりに歌い終わりをスッと消したり、ちょっと上げたり。
全体的に抑え気味で、ゆっくりとメロディをなぞっていくようなその歌い方は、あたかも桜の花びらが風に乗って静かに舞っている、
そんな想像を抱かせてくれました。




舞台の上から下ろされたピンクのカーテン(カーテンというか、襞の付いたテキスタイル)に包まれるように立って、
同じくピンクのドレスを着て歌っても華美な可愛さにならないのは、その抑制された歌い方にある気がしました。
振り付けもほとんどなく、丁寧に安定して歌を繋げていく安倍さんの『さくら満開』は、はっきりと、僕の好きな表現でした。
このコンサートでは、ど真ん中に大きなモニターはありません。僕の席からは、安倍さんの表情を肉眼では確認できませんでした。
それでも、その歌や手の動きのひとつひとつから表情が見えるようで、しかもそれがとても分かりやすい。




安倍さんはとても親しみ易い雰囲気の方ですが、その雰囲気を曲に乗せるとなるとそれはまた違う話で、
その上更に分かりやすく乗せる事が出来る安倍さんは本当に凄いと思いました。自分のキャラクターをしっかりと把握して、
それをステージの上で表現できる。自分や曲への「問いかけ」をしっかりしている人なんだな、とも感じました。
だからコンサートを通じてとても感じ入ったし、和んだし、気持ちがやわらぎました。付け加えると、しっとりした曲が多くて
僕好みだった、というのも印象が良かった理由の一つです。




舞台のセットは決して大掛かりだったり派手だったりはしないけど、ライトアップに工夫を凝らしていて、どちらかというと
大人っぽい作り方のような気がしました。
そういえば会場にいるファンも、盛り上がる時は盛り上がって聞く時は聞く、という節度のあるファンが多かったような。
僕は昼公演に入ったので、夜公演ではどうだったのかは分かりませんが。
でもそんな1つ1つが重なって、コンサートホールはとてもアットホームな、心地の良い空間になっていました。
2時間弱の公演だったのかな?、その間、とても充実した気分にさせてもらえたライブで、ちょっと新鮮な気分にもなったかな。
また機会があったら、是々非々で入りたいと思いました。とても楽しかったです。