カウンターが31分40秒を示すあたりから流れてくる映像はラストキッスのリハーサル風景でした。
桑名のコンサート会場で買ったDVDマガジンのvol.5はライブのリハーサルを淡々と映し続けていて、
その中にラストキッスも含まれていました。僕はただ見入る以外に何も出来ませんでした。




以前にも書きましたが、ラストキッスはハロー!・プロジェクトの中で1番好きな曲です。
だからコンサートではどうしてもこの曲を中心に聞いてしまうし、愛ちゃんの表情を考えるのもこの曲が1番多いし、
多分、体を動かしたり瞬きをしたりする回数が1番少ないのもこの曲です。
僕が始めてこの曲を聞いたのは福井へ向かう車内ででした。確か嶺南から嶺北へと抜ける山坂道。




その日に、ラストキッスが収められているアルバム『TANPOPO1』のみならず新旧様々な曲を一気に聞き通しました。
曲がりくねる山坂道でステアリングを右へ左へと切りながら、CDプレイヤーにセットされた『TANPOPO1』。
1曲目が流れて来た時、僕は感動と怒りで込み上げてくるものを感じて、そしてうち震えました。。
2曲目。3曲目。その感動や怒りは大きくなっていくばかりでした。




こんなにいい曲を歌っていたのか、という感動と、どうして今までそれを知らなかったんだろう、という怒りです。
僕はモーニング娘。のファンとしてはかなりの新参者で、リアルタイムで聞いていた曲のほうが少ないくらいです。
興味の志向がアイドルには全く向いていなかったのでそれは当然なんですが、それにしても年月を経てなお輝いている曲を、
その輝きが生まれた時に真正面から聞いてみたかった。そんな気持ちになりました。
上にも書いたようにその日はいろんな曲を片っ端から聞きましたが、全身が総毛立ったのは『TANPOPO1』だけでした。




アルバムの中ではMottoやONE STEPも大好きで、でも1番好きなのがラストキッスです。
この曲のイントロがかかると、僕の動きは部屋でも車の中でも止まります。コンサートでも。
それくらいに好きな曲です。そして始めて聞いたのが福井への往路。




例え名曲でも、愛ちゃんへの気持ちとリンクしていなければここまで心根を掴まれる事はなかったんじゃないかと思います。
大好きな人へ気持ちを走らせている時に聞く事ができた、大好きな曲。
だから僕にとって、この曲と、この曲を歌う愛ちゃんはとても大切なものなんです。