今日から3回、ラストキッスについて書きます。なんで3回も書くのかと言うと、1回目と2回目で余計な事を書くからです。
我ながら飽きもせず「ラストキッス」と言い続けて数ヶ月。ハロー!プロジェクトの中で1番好きな曲を、
今、1番好きな人が歌ってくれる。ラストキッスを聞く理由も、ラストキッスについて書く理由も、書く内容も、
本当はこれだけで十分な筈です。




でも聞く回数を重ねていくうちに、「好き」という気持ちをより確かなものとするために幾つかの『視点』を入れるようになりました。
それを1回目と2回目に書いて、3回目に、ステージで高橋愛を見た感想を書きます。
1回目の今日は、まあ特にお題はありませんが『娘。の愛ちゃんと、愛ちゃん』みたいな感じで。
思い出話から入ります。




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僕はこの日記を書く前はいわゆる「狼住人」でした。そこでは、ファンスレやアンチスレなど定期的に立つスレッドと、
その日だけ立つ「単発スレ」や、何ヶ月かに一回の割合で立つスレがありました。
「TAN1スレ」は何ヶ月かに一回立って、僕は毎回そこを見ていました。僕自身はタンポポをリアルタイムで聞いてはいませんが、
そのスレを見るとユニットにすごく思い入れを持っている人がいるのはよく分かりました。




「今の娘。なら誰が歌えるのか」という話題も必ずといっていい程出て、「誰にも無理」みたいな回答が多かったような記憶があります。
今、その手のスレではどうなのかは分かりません。
でも、これは春ツアーの「ふるさと」の時もそうでしたが、定評のある曲を今のメンバーが歌う時に、
その曲に思い入れがあればあるほど拒否反応が出る方は少なからずいらっしゃるかと思います。
なんだかモーニング娘。論っぽいかもしれませんが、僕はこの日記で論をぶつつもりは全くありません。
あくまで、高橋愛を見る上で、こうして見ていきたいな、という事です。




モーニング娘。がデビューして8年、で合っているでしょうか。今までにユニットを含めてたくさんの曲が出てきました。
そして僕たちはモーニング娘。が大好きで、これからも続いていって欲しいと思っています。
そして続いていく事を信じるならば、それを前提として書くと、これからもたくさんの曲が出てきます。
歴史が長くなると、そこで生まれた数々の曲は「受け継がれる」という性格を強くしていきます。




曲を受け継ぐ、というのは、前の表現方法をそのままなぞらえるという意味ではなく、その曲を一から斟酌しなおして、
改めて自分の表現とする、そして、その表現を自身の未来の血肉とする作業だと思います。
「曲を受け継ぐ」のは、過去を見つめなおして更に未来へと向かうためにはとても大切な事です。
広げ過ぎて娘。論になるのは嫌なので愛ちゃん一本に話を絞りますが、愛ちゃんがモーニング娘。のメンバーである以上、
彼女はこれから新しい娘。の世界を作り続けていかなくてはいけません。




過去に定評のあった曲と向かい合い、過去を知り、それを自分のものとして、更に未来へとつなぐ。
僕にとってラストキッスを見るという事はつまり、モーニング娘。の未来、
そしてモーニング娘。高橋愛の未来を見る事でもありました。
これが1つ目。




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もう1つは、更に先の、もっと未来の話です。これは完全に妄想の範疇ですが。
愛ちゃんは将来の展望として「舞台」という言葉を出します。
最近でも何かの雑誌で確か「本場のミュージカルを見たい」と書いていたのでそれほど展望にブレはないかと思います。
本当に先の話なのでどうなるかなんて誰にも分かりません。ただ現時点として今でも「舞台」の世界を志向しているならば、
その世界には、過去の名作のリメイクなりリバイバルなりがあるはずです。




その度に過去と比較されるだろうし、それに負けじと高橋愛はその作品と対峙するでしょう。
今、ラストキッスで自分の世界を作り上げていく高橋愛を見る事は、彼女は将来もきっとそうやって作り上げていくであろう、
という「確かな未来」を見る事でもありました。
くどいようですが、これはあくまで妄想、というよりも夢想です。でもラストキッスの愛ちゃんを見ていると、
彼女の未来がどういう方向であったとしても、その未来は「確かな」ものだと思わせてくれました。