tombouze2006-05-17

ハロプロアワーで、愛ちゃんがピアノの伴奏で歌っているのを見て弾けるようになりたくなって、ピアノ教室に通い始めてから一ヶ月半くらい。途中、仕事で右手首を痛めた時以外は、基本的に毎日弾いてます。
ピアノレッスンは隔週で1回30分。時間は短いんだけど、とにかく楽しいです。手首を痛めていた時に行ったレッスンでは僕がどうにもこうにも弾けなかったので、代わりに先生がいろいろと模範演技をして下さいました。ショパンの『夜想曲ノクターン)遺作(「戦場のピアニスト」に出てきた曲)』を弾いて下さった時は、隣で立ちながら聞かせて頂いて、もう感動の連続。ショパンをこんな間近で生で聞いたのは始めて。すごい。やっぱり、音楽ってすごい。
こういうの、弾けるようになりたいなあ〜って思ってました。
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僕はピアノは全くと言っていいほど知らずに教室に通い始めました。その最初の頃に「友坊主さんの買った電子ピアノにはペダルが付いてますか?」と質問されて、簡易のは付いてるけどちゃんとしたのはオプションで別途買わないといけないんですと答えたら、「できれば購入して下さい」とアドバイスされました。
今までは、ピアノは手で弾くもので、ペダルはあくまで付属的なものでそんなに重要でもないのかなと思ってて。でもこれが大間違い。先生が上記のノクターンで、ペダルの踏み方を変えて数パターン演奏して下さって、これが同じ曲とは思えないほど「表現」が変わってくる。踏み方の強弱や踏み幅で音の広がり方のニュアンスが全然違ってくる。先生の仰る事にはペダルについてだけで専門書があるくらいらしい。ピアノって、手だけじゃなかったんだあ。
今までCDで聞いてたグールドやポリーニアルゲリッチがもはや人間ではない事が完全にはっきりしましたねもう(笑)。すごい事やってたんだなあ。でもこういうのがわかるだけでも、もうすごく楽しい。レッスンの時は生ピアノ(アップライト)なので今の所はそれを使ってペダルの練習をしてます。自分でペダルを踏んで音の変化を感じた時は、嬉しさのあまりちょっと総毛立ちました。なるべく近いうちに、自分の電子ピアノにもペダルを付けようと思ってます。
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ピアノを弾いてる時って、なんだか愛ちゃんと同じベクトルを向いているような気がして。それが1番嬉しい。当たり前だけど向こうはプロで、こちらは「素人」の「し」の、それもまだ書き始めの点を紙に下ろしたくらいの位置にいるんだけど、それでも、「音を作っている」という方向は同じだ、って思える。愛ちゃんの位置は見えないけど、自分の方向の彼方には愛ちゃんがいるんだと感じられる。
例え短い時間のレッスンでも、仕事と睡眠の間の少ない時間でも、真剣に取り組めば、ベクトルの方向はもっと平行になって、その距離も近づいていけるんじゃないか、って考えたりもして。少なくとも、同じ地平なり水平なりを見ているんだ、と思う事を自分に許してもいいくらいに一生懸命練習する、って僕は僕に誓いたい。
そうやって僕は、僕なりの方法で高橋愛に近づいていけると、そう信じているから、今、ピアノを弾く事が嬉しくてしょうがない。