今日でハロプロアワー#8の更新は最後です。れいなの歌った『色っぽい女〜SEXY BABY〜』を聞いて。
この曲は随所で「Ah〜」という吐息が出てきます。それに加えてれいなは、自分の歌うフレーズを、ビブラートを使うのではなく息を瞬間に吐き出す、まるで吐息のような形で終わらせています。そのためか曲全体として「SEXYな」統一感があるように感じました。曲に合わせて歌い方を変化させていたのなら、やはり抜きん出た何かを持ち合わせている人なんじゃないかと思います。
2番のBメロ、そしてラストのサビは、聞いていてゾクっとするものがありました。生演奏のバックと溶け込むような、リズムと声の抑揚の変化は、生演奏でないと引き出せないものだったと思うし、また、生演奏によって通常以上のポテンシャルを引き出す事のできる、れいなの実力をあらためて垣間見たような気がしました。
ライブで見た『INDIGO BLUE LOVE』の時もそうだったけど、れいなは、ちょっとした指の動きや頭の傾け方で女の子らしさや女性らしさを見せるのがとても巧みな人。今回のハロプロアワーは、選曲と、あと、バンドの大人っぽいアレンジが重なって(Aメロに入る前のギターのカッティングだけはちょっぴり違和感ありました個人的に)、それに上に書いた歌い方が相まって、吸い込まれるような統一感がありました。
ハロプロアワーで、単一の楽器じゃないバンド形式のバックで、これくらいハマッて聞けたのはなかなかなかったです。「それなら、ピアノだけのほうが・・・」みたいな時も、結構ありましたし。ガキさんの『声』はギター1本でしたが、あれはむしろそれで正解だったんじゃないかな。シンプルにガキさんの声が聞けましたから。曲調としても、ゆったりとしたリズムの中でギターの音色だけというのは合ってたと思うし。
あ、それから、最近あんまり愛ちゃんの事を書いてないのでそれもどうかと自分で思うのでちょっとだけ書くと、ガキさんの『声』の1番Bメロ部分、「電話で話してる声も 真横で聞く声も」のところの「真横」で、ガキさんはスッと右側に、さもそこに架空の誰かがいるように視線を投げます。その仕種って、去年の春のモーニング娘。コンサートで『声』を歌う時に愛ちゃんがしていた仕種でもありました(アルバムではそこは愛ちゃんのパート)。「真横」を歌う時にする仕種といえば横を見るくらいしか、ないといえばないのかもしれませんが、なんとなく2人の仲が見えるような、そんな気持ちになりました。
こんな感じて、今回のハロプロアワーは最初から最後まで楽しめた訳です。とは言え、これから数週間は見れるので、基本的に気に入ったのは毎日見ます(笑)。それにしてもハロプロアワーって、DVDで発売されないのかなあ・・・。