今日も、徒然に『夢から醒めて』の感想です。
ちょっと、箇条書きっぽく書いていきます。
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この曲は、ほぼなにもかもが好きだけど、歌詞もすごく好きです。モーニング娘。の曲だと、こういうけれん味のない歌詞ってあまりないので、もちろん娘。の曲には娘。の曲としての楽しさがあるけど、長年の自分の好みとしてはやはり『夢から醒めて』のような、あまり遊びの入らない素直な歌詞のほうが好きです。

歌詞に出てくる「待っていてくれるの あの街で」の「あの街」っていう所で、自分的には思い切り想像する場所を限定されてしまいましたね。僕が「あの街」という言葉を聞いて「あの町」が浮かばない筈がないので(笑)。自分の固定観念で歌詞の見方を限定してしまうのはどうかな、と思ったりもするんですが、まあ、それも楽しみ方の1つかな、って、そのままの気持ちでいる事にしています。

歌詞をノートに移して読んでいて、なんとなく森高千里さんの『渡良瀬橋』っぽいかな、なんて思いました。なんて言うかな、シチュエーションとかは違うんだけど、歌詞から溢れてくる空気が似ているというか、渡良瀬橋で夕日を見ている森高さんと、夜の星を見ている愛ちゃんの表情が、オーバーラップするような、そんな感じ。

ストリングスの合い間に、海を感じさせるような軽めのギターの音が流れているのがとても歌詞に合っているように思いました。そして、そのアレンジと完全に合致するような、最初のサビの部分の歌詞が全部好きかな。「かたまり」として、好き。
ねえ聞こえる 私の声が
ねえ感じる 私の心
同じ空と同じ海を 今も見ているのよ
ねえ聞こえる 私の声が
ねえ感じる 私の心
この風が運んでくれる 変わらずにいるのね
過去に戻れるなら 時を越えてゆくわ
待っていてくれるの あの街で
心情と風景が交互に繰り返される歌詞と、重厚と軽快が合わさったアレンジが溶け合って、「地に足を付けているけど、想いは遠くへと駆け抜けいる」みたいに聞こえて。そういうのが、すごく好き。よく聞くとコーラスも綺麗に入ってるし、ものすごく作り込まれてるような気がしました。

この曲を聞いていると、
なんだか、頬を風に撫でられているような気がする。
それが、思わず目を瞑ってしまうほど心地よい風で、
あまりに心地がよいから、そのまま唇を噛み締めたくなるんだと思う。